フィードバック

フルパワーで授業を進めるときには(まあそうでなくても)
教師は、子どもの情報の「流れ」がスムーズになるように
コントロールしてきます。「コントロール」というと、やらせ臭さを感じますがそうではありません。
 
今日の算数、子どもは「はした」の数の表し方が分数で表わせることを
学びます。子どもの話していることの情報の流れを追っていると
あることに気がつきました。
 
「図として1/3を考えていて、量としての1/3を理解していない?」
子どもの話している内容を聞いていると、単位のことについて欠落しているようです。
「何が1/3なの?」「えっ?」「あっ、そうか。これは1/3mかぁ。」
 
一見どうでもよいことのように感じますがとても大事なことです。
 
「悪いけどちょっと集まってもらえるかな?」
「みんなの言ってる。何分の1って何が何分の一か分かってる?」
「ちょっと、さっきある人に尋ねてみたら、よく分かってなかったよ。そこに注意しながら学び合いしてみてね。」
 
こうして戻します。教師のつかんだ情報の中でどれを拾い、広げるかを吟味しながら授業をしています。
 
 
先日の説明文もそうです。
「あっ、これね。ルーズとアップがそれぞれ逆になってるんだよ。ルーズの悪いところはアップの良いところ、ルーズの良いところは……」
 
その直後に「ちょっと集まって。」
「なんかね、アップとルーズって逆とか何とかって話が出回っているようだけどみんな知っているかな?」
「知っているよ!」
「そう、じゃあ、みんながそれが分かるように知ってる人は、そこを丁寧に話してあげてね。」
 
こんな感じに常にフィードバックをかけながら授業を進めています。
koutyさんも同じようによく手を叩いて注目させ、学びのフィードバックかけてるようです。