2学期が始まりました

 2学期の始まりに際して、子どもたちにこんな話をしました。
 自分のお部屋が散らかって汚れています。それに関してお母さんは次のようにしました。どのタイプのお母さんだとよい子に育つと思いますか?

A 汚れているお部屋を学校に行っている間にきれいにかたづけてくれるお母さん 

B 汚れていることを厳しく、叱って片付けさせてくれるお母さん

C どうしてかたづけなければならないのか教えてくれるお母さん

子どもは、すぐに「C」と答えます。まあ、怒られたくはないですもんね。でも、うがった見方をしないで子どもの素直な見方で考えていくと、私たちは子どもにどうすべきなのか、どうしてそれをしなければならないのかという説明が不足しているような気がします。その理由を納得したときに、子どもは自発的に行動するようになります。
 これは学習も同じです。「やれ、やれ」では、1、2年生ではやるかもしれませんが、4年生にもなるとそう簡単には自発的には動きません。「将来困るから」は理由になりません。だって私たちだって「将来困る」なんて子どもの頃に想像できませんでしたよね。私たち教師は、子どもになぜ学ぶのかを説明できなければなりません。その理屈が理解でき、そのおもしろさに気がついた子だけが、継続的に学び続けることができるのです。上記にあるように、子どもに手取り足取りやってくれることを実は子どもも望んではいませんし、それが自分をダメにしていくことも知っています。逆に、叱られてばかりでもやる気が湧かないことは言うまでもないでしょう。
 教師も、そして親も子どもの「どうして?」いうことにどんどん答えて行かなければならないのだと思います。まあ、もちろんのことうまく言葉では説明できないこともあるんですけれどもね。