何のための「学び合い」なのか?

保護者向けの文章で何件か「学び合い」の目標は、学びの飛躍?という話がでてきました。それは実践する私の目標なので、「学び合い」をどのように価値付け、どの方向に導くのかは、それぞれの先生のお考えでよろしいと思います。ですから、お渡しした文章で、私の目標の部分を消していただいて、自分の考えを書き加えていただけられたらと思います。
 
ここからは持論です。
 
私が学びの飛躍というのは「国」というレベルでの教育を考えた上での考えです。今、どこの国でも自分の国の教育をどのように伸ばしていくべきか、戦略を練っています。その一つがOECDなどです。自分の国が繁栄し、それを維持していくためには、どのような教育が必要なのか、数十年の未来を見据えての計画を立てています。
 
少子高齢化を迎える日本では、これから非常に高度な学力を要求されていきます。だってこれからの子どもが頑張らなければ、日本なんてデフォルトされてしまいます。国民が世帯の経済力に左右されず、すべてのレベルで能力の高い国民に育てていかなければ、政治の改革も、経済の改革もままならず、国として死を迎えるだけです。
 
「学び合い」は、その突破口だと思います。私は「学び合い」の学習が最終的にはプロジェクト型に展開させていくべきだと考えます。だからこそ、小学校1年生から、いや幼稚園から、「学び合い」で育って欲しいと思います。
 
今の4年生の子どもでもまだまだ経験と力が足りません。学びの飛躍は、子どもが感じ取るものです。「私ってめちゃ、頭いいかも〜〜」そう自他とも思えるような教育、それが「私」のねらいです。
 
だから「学びの飛躍」です。だから4年生でも大学の調査結果を紹介してあげます。環境さえあれば子どもは飛躍するのです。
 
もちろん、当たり前ですが、繰り返しの反復練習がおろそかで良いと言うことではありませんので。