国語の「学び合い」

 
校内の先生方へのプリントをアップしておきます。もちろん「学び合い」について、学校観・児童観について説明した後です。
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私もそう偉そうなことを言えるほど、国語の授業に力があるわけではありませんが、これまでの実践で国語の「学び合い」は、どうすればよいか何かヒントになることがあればと思って、メモします。
 
○ 物語の読み取り
  物語については、「学び合い」に関わらず、子どもの自由な活動で読み取らせることが多いことでしょう。私の戦略は、シンプルです。光村の教科書には、題名の右上に主題やめあてがちゃんと書いてあります。それにそうだけです。例えば、「主人公の心の動きを読み取りましょう」とか、「どんなお話なのかみんなで話し合いましょう」とかいった主題が書いてあります。それを示すだけです。そこに一点突破です。そして、子どもが話し合う中に教師が参加して、子ども同士を繋いだり、つっこみを入れたりします。これで大抵教科書の主な内容は読み取れます。そして、分かったことは、徹底してノートに書かせます。逆に言うとノート2ページにちゃんと書けるくらい友達と話し合いなさいと子どもに要求します。 

○ 説明文
  もっとシンプルです。説明文は、一つ一つ細かく読んでいかないと、全体が分からな いと思われがちですよね。でも、どうでしょう?私たちはそういう読み方をしているでしょうか?していないですよね。ほとんどの人が、全体像を読み取って、もっと細かいことは読み返しますよね。だから「学び合い」は簡単です。まずは全体像を読み取ればよいと思います。物語と同じように題名右上の主題を子どもたちに示し、学習活動をすればよいと思います。どうしても「分からせるため」に、実際の物を示したり、細かく一つ一つ段落を読んだりすることが、授業研究などで多いと思いますが、それが効果的に読みに働いた授業は少なくとも私は観たことがありません。シンプルに読んだ方がよいと考えます。「でも、そのこと(説明文にでてくる物)が分からない子どもにはどうすればいいの?」と思われる方もいることでしょうが、分からなければ友達に聞けばいいだけです。誰かしら知ってることでしょう。まあ、誰も知らないようで困っているようでしたら、教師が教えてあげればよい。ただそれだけです。先に動かず、子どもに合わせて動いてあげればよいのです。
 
○ 文法
  教科書そのまま、やらせるだけでよいと思います。「学び合い」で解放すると子どもがとってもよく分からないことが分かると思います。教師は子どもが何が分からないのか分かるようになります。そうすると何を子どもに分からせればよいか分かると思います。
 
○ 漢字
  それぞれの先生が持ち味のある指導をしていることでしょう。なので余計なことはい いません。職員室後ろの棚に、漢字検定の過去問題集を1〜6年生レベルを揃えて頂きました。ご活用ください。
 
※こんな風にやっているというのであって、これがベストでも、「学び合い」の方法でもありません。それぞれの先生方で、試してみてください。