学び合いの原点 その1

お風呂に入っていてある子どものことを思い出したのでメモしておきます。
 
授業とは何かを追い求めて10年ほどになります。
原点はある子どもです。
 
勉強が苦手な女の子です。
彼女は特に算数が苦手です。
当時は裏付けのない「自信」を持っていました。
算数はスモールステップで練習すれば、ある程度は成績が上がります。
まあいわゆる「公文式」です。
放課後、ちょっと残したり、保護者と連絡を取りながら家庭学習も
進めました。
成績も上がりました。
 
でも、彼女は何か悲しい様子でした。
そして、豆まき集会では退治したい鬼を
「ばかおに」と書いたのです。
 
非常に衝撃的でした。
それなりに成績も上がってるのに、どうして自分を馬鹿だと思うの??
そして気がつきました。
彼女の求めているのは、勉強ができることではなく、
みんなと一緒の勉強が出来ることだと。
彼女はみんなと一緒に勉強ができないことに自分の悲しさを
背負い込んでいたのです。
 
自分の力のなさを痛感しました。
そして傲慢であったことを恥じました。
そこから、様々な見直しが始まりました。
 
これが学び合いの原点となっています。