二次曲線

ある子どもが大化けしています。
4月までノートに1〜2行しか書けない子どもでした。
が、最近はクラスで一番書くのが早く(速く)、量も多いのです。
 
「どうしちゃったの〜〜〜」って聞いてみました。
どうも本人はよく分かってないようなのですが、
「楽しい」んだそうです。
ちょっと分析してみたくなって、もうちょっと詳しく聞いてみました。
 
「前とは違うのはね、家でいろいろ考えているの」
だそうです。なるほどね。
これは「学び合い」と単元学習による効力だと分かりました。
何をどう学習するか見通しが立っているから、
そして、それを安心して学習できる体制があるからなのでしょうね。
 
ところで、子どもはどんな時に分かるようになるでしょうか?
分かるということは何か?
 
立花隆臨死体験」の頃から脳科学に興味を持ち、
いろいろと本や論文も読んできました。
 
詳しい話はさきますがこれらの話と臨床的に子どもの様子を分析すれば、学習はy=axのような直線で理解が進んでいくのではなく、二次曲線のように急速に向上することが分かります。
「始めちょろちょろ」ですが、急速に理解が進みます。
「あ、そっか」「なるほど!」このときに劇的に、
そして瞬間的に理解が進みます。
その時に、シナプスの連絡が強化され、また新しく繋がるのでしょう。
教師によって入れられた情報は、この結びつきが薄く、
すぐに切れてしまうことでしょう。
 
以前は人間の脳は能力の70%で眠っていると言われていましたが、
最近はそうではないことが分かってきています。
学習も多くの無駄を含みながらも、それを有機的に関連づけていくことなのでしょう。
 
まあ、専門家ではないので確かではないのですが。