補足 単元での「学び合い」について

そもそもどうして単元ごと任せた方が良いのか書き忘れていたことに気がつきました。宮城の会でkoutyさんが話したことにちょっと書き足します。
 あっ、そうそう。単元ごとを任せるのは「学び合い」がある程度安定し、どんな教科でもやれていることが前提だと思っています。
 
子どもには1時間あたりで、どうしてもその課題をクリアできない子どもがいます。特に算数(「算数の学び合いは難しい」参照)のように、積み重ねていくような学習に関してはなおさら難しい。それでも、子どもを学級で学ばせていくには、「1時間ごと」という概念を捨てなければ、成り立ちません。
 
また、「1時間で実験は十分か?」「1時間で調査は十分か?」それを決めるのは教師ではありません。子どもによってはこだわりを持ってもっといろいろ確かめたいこともあるでしょう。すぐに分かったと思ってまとめに入る子どももいることでしょう。それは、子どもに任せればいい。ならば単元を子どもに預けていた方がよいでしょう。難しいことを考えなくてもだいたい予定時間内でまとめもして十分に単元の内容を終了できます。ただし「学び合い」が成熟し、情報の交流が盛んでないと、これは個人学習になってしまう危険性がありますが。
  
このように縦のストレッチ(学年間の横断)、横のストレッチ(単元内の横断)を「学び合い」で成立させようとするのが単元ごと子どもにまかせる学習です。時には時数はオーバーすることもあるでしょう。でも、それに代え難い、安心感と成果を生み出すことでしょう。