学び合いを最も妨げるもの(者)

それは「思いこみ」です。
 
めあては黒板に書かなければならない。
きちんとした姿勢で学習しなければちゃんと学べない。
数えればきりがありません。
 
くだらない話ですが、学び合いを理解できない人にはそんなことが気になって仕方が無いようです。
 
その最たるものが「教育委員会の指導訪問」です。保護者の方が実は授業のことがよく見えています。だって「子ども」を観ていますから。
 
ある中学校の指導員には「中学校でもできないようなことを小学2年生に課すのはいかがなものか?」と言われたことがあります。どんなことだと思いますか?
 
子どものつぶやきを拾って「そのめあておもしろそうだねー。そのめあてで今日は勉強してみるか。じゃあそのめあてノートに書いてごらん。」そう言って全員がノートにめあてを書きました。それだけです。2〜3名が漢字を間違えました。
 
「間違えたのはちゃんと黒板にめあてを書かないからです。」
 
確かにそうでしょうね。でも肝心な子どもの学び合いも、子どもの読み取りもちゃんとした話題には乗りません。観ているものが違うからです。
 
ここに「ライブ」の限界があります。それを否定しようとしてみれば、細かな突っ込みどころは出てくることでしょう。子どもの集中具合も、情報の流れも、つなぎも「見えない」のです。こうした人に何を言われても減っちゃらですが、権威を振りかざして一方的に話をされると非常に凹みます。