次の一手

「学び合い」を最も受け入れにくい先生は、ある程度年配で実績を積んでいる人です。
  
校長から市内の研究物展に実践を出すように命じられ、今年の授業をごく簡単にまとめて提出しました。ちょっと困りました。どうせ、分からないに決まっているからです。ライブ(授業参観)すれば、分かるのでしょうが、いくらそれを言葉で説明しようと試みても無理があります。ですから実践を提出することには反対しました。が、職務上の命令であれば従うしかありません。
 
こんな評価が帰ってきました。要約すると

「学び合い」の方法について、何を具体的にどうすればよいのか一般化して授業することが大切です。と
 
でも、学び合いのために「教師は教えません」とは書けませんし、そう書いたとしても理解されるはずがありません。だって「実績」を積んだ人が評価してるんですもの。自分のやってきたことに自信を持ってる人に何を言っても無理です。
 
次の一手を今考えています。
一つは、学び合いのネットワークです。これを急速に広げて多くの賛同者を集めることです。もう一つはマスメディア戦略です。じっくりと取材をしてくれるようなメディアと組むことだと思っています。以前NHKの教育現場の取材班の人と話をしたことがあります。その方が言っていたのは「教室の空気」で良い授業かどうか分かるということでした。
 
外部からの評価が高まれば、きっと校内の事情も変化することでしょう。