教科担任制その5

教科担任制を実施するにあたって、ひとつ仕掛けを作りました。それは「場」づくりです。子どもが授業するとき、場というものはとても重要です。僕の作る場は僕の距離感や雰囲気、子どもがどこにどのように座るのか、それらこまかなことをすべて合わせて「僕の場」になります。
 
そう考えると、僕が算数の時間に子どもたちに教室に出向くというのは、子どもにとっては前の時間の雰囲気を引きずりながら授業を始めることになります。また教室環境は僕の場の構成に沿ってはいないので、僕にとってはとても違和感の強い場になります。本校は昔1000名ほどの子どもがいた学校ですので、教室は比較的に余裕があります。そこで僕のための教室「学習センター」を作ることにしました。
 
子どもは算数の時間は僕の教師に来て授業を受けることになります。そうすると、前の時間の子どもの学びの余韻が残っていますから、子どもはすぐに集中モードに入ります。黒板もすぐに学できる状態に整えられています。子どもからみても「特別な場」として学習に集中できるようになります。教室は子どもがすぐに学び合えるようグループ型に設定さています。
 
こうした特別感も教科担任制には学びを促進させるんです。