担任やめました

1年半ほど前
岩瀬直樹さんから「坂ちゃんの本当にやりたいことってカリキュラムなの?」
石川晋さんから「坂内さんはこれから何をしたいの?」
そう言われた時から僕は僕の中に芽生えてきている「存在」に気がつき始めました。

インタラクティブカリキュラムは、これから日本の学習の基盤となりえる可能性を秘めた重要な学習カリキュラムだと断言できます。これだけも僕程度の教師としては十分な功績です。もちろん、これからもそのカリキュラムをより研ぎ澄ます、可能性を掘り下げるということを続けていくことでしょう。
 
しかし、その一方で僕でなければならないこと、僕にしかできないことは何だろう? そう感じ始めてきました。残りの年数を考えるとおそらく教師人生としては、最後の大きな取り組みとなる僕のチャレンジ。二人のその言葉に、僕は「学校というシステムをいじりたい」そう答えました。
 
そして神様は、そうした僕に一つのステージを準備してくれました。僕はこれまで自分が変化したいと思った時には、必ず大きなきっかけが訪れます。僕の人生に偶然はなく、いつもそれは必然なのです。
 
福島県では通常2学年単位で担任が持ち上がります。1・2、3・4、5・6学年というように。
昨年度は5年生ですから通常であれば僕は今年6年生を担任し、子どもたちを卒業させるという大きな流れの中にいました。あるきっかけをもとに、僕は自分のクラスの担任を降りることにしました。今日は担任発表も行われ、担任発表の際には、もとの僕のクラスではざわめきが起こりました。きっと子どもたちにとっては「なんで??」となったことでしょう。
 
ある保護者からもびっくりされましたが、僕の考えを聞いていただき「残念だけど先生がそうお考えになるのであれば、それも大事なことですね」と言葉を返してくださいました。
 
これからの日本の教育とは、教師の姿とは? 僕はそこを考えています。次回からは僕の考えていること、そして僕の考えるシステムについてお話ししていきたいと思います。