朋有り遠方より来る

この3年ほど僕のクラスの公開を封印してきました。
正確には市内に向けて授業公開を数回は行っているのですが、
それは授業として切り取った「部分」であり僕のクラスの「像」ではありません。
今日、6年ぶりに遠方よりある中学校の先生が訪ねて来てくださりました。
 
6年前に子どもたちの授業をする姿をじっと見つめるその姿に僕は正直「怖いな」と感じた先生です。中学校の先生でここまで授業を、子どもの姿を見ようとする人なんているんだと正直びっくりもしました。
 
今日は朝から一緒に僕と登校し、子どもたちの姿を1日見ていただきました。
僕のクラスをさらけ出すのは実に3年ぶりです。
視察の連絡を頂いてから今日が来るのをとても楽しみにしてきました。
僕のクラスをその先生にぜひ観ていただきたかったし、
僕の苦悩もまたさらけ出してみたいと思っていました。
 
子どもの1日の姿はとても正直です。子どもの素の表情、成長、感覚、そういったものは公開する授業では、ちょっとしたテクニックで見えににくくできます。でも、一緒に休み時間を過ごし、給食を食べている中では、子どもの真の姿が見えてきて、そしてその子どもたちがどう授業に挑むのかも、その「変化」も見えてきます。だから僕はクラスを見るなら朝から1日観てもらうのです。
 
そして何より、1日観てもらうことで子ども達もまた育つのです。今日1日観てもらったことで僕のクラスは大きくジャンプしています。子どもの成長は連続的ではなく、階段状に伸びていきます。今日、教室に来てくださったことで、子どもたちはこれまで溜め込んでいた成長のバネをグンと伸ばしてきました。
 
そして、何よりも「同じ考え」を持っている先生と出会えることは僕を成長させてくれます。本当に嬉しい出会いでした。決して日常的につながっている方ではないのですが、僕の大切な朋友です。
 
最後に子どもたちは「1年後」という大きな宿題をいただきました。この子どもたちがどんな成長を成し遂げるのか、僕も楽しみにしています。