スピード

この年になると校内のほとんどの校務分掌を経験します。僕のような人間でさえ、体育主任を任されたこともあります。最近では、授業研究よりも生徒指導主事としての仕事の方が校務分掌のウエイトが多くなりました。
 
この校務分掌で最も大事にしていることは「スピード」です。朝分かったことは、お昼までには全ての状況を把握し、証拠を押さえておきます。ここが甘いと土壇場になってひっくり返されてしまうことがありますので、丁寧に、そしてスピーディーに行います。
 
そして午後には管理職や保護者にも連絡し、解決に向けて担任とともに動き出します。問題が分かってから解決が終わるまで半日で行いようにしています。大きな問題となる場合、大抵が連絡を後回しにしになってことが、それぞれの怒りを大きくします。ですから出来るだけ速く動く必要があるのです。
 
また、話し合いの場では敗者を作らないことも大事です。どんなに悪いことをした子どもでも、その行いがその子の全てではありません。しかし、みなにその行動だけを責められると子どもは敗者となり、心が腐っていきます。ですから話し合いの場には必ず逃げ場も作ってあげる必要があります。
 
学校とはまだ未熟な子どもの集まる場所ですから、考えもしないようなことをしでかすことなんてことは普通にあります。ですからそうした問題には迅速に解決へ向けて動き、納得の基に解決を図ることが大事なのです。
 
特に若い先生は「明日にでも」と、今日できることを明日に回してしまうことがありますので気をつけた方がよいと思います。