どんな保護者も一生懸命なのです

私たち教師は、子どもの勉強(宿題)から、学習の準備、さらには事細かな生活の規則まで保護者に多くの対応を求めます。
 
こうしたことを本当に的確にこなし、さらには抜けだらけ僕をフォローしてくださる素晴らしい方もいらっしゃいます。一方で、仕事や生活に追われ、子どもの宿題や準備物にまで手が回らない方もいらっしゃいます。
 
でも僕ら教師は保護者がみんな一律だと考えて、あれこれ足りないことばかりに気を取られます。しかし、僕は多くの保護者と出会い、どんな保護者もみんな子どものために一生懸命なんだということがよく分かりました。
 
 
例えば「家でちゃんと宿題をやらせてください!」なんて言っても、母親が「ちゃんと宿題をやりなさいよ」なんて言ってやるような子どもだったら、そもそも学校で勉強が困ることなんてありません。
 
最近では保護者も安い賃金(パートなど)で、しかも緊張感を強いられるような環境で仕事をしています。家に帰ったら自分だってほっとしたいものです。そこに子どもの全ての管理をどっと要求するのはさぞかし苦しいことでしょう。
  
ですから僕は保護者を責めることはほとんどありません(責められていると感じる人がいたらごめんなさい) 他の保護者と比較することもありません。その保護者なりに考え、一生懸命にがんばろうとしているんだろうなと考えるようにしています。ですから、できるだけ笑うようにしています。僕がしかめっ面で保護者に対応を求めても、うまくいくことはほとんどありませんもの。保護者だって自分の至らなさを分かってはいるんです。でも人ってそこをあえて突かれると苦しいんです。
 
ですから子どもの失敗で保護者と話をするときには「本当に馬鹿だね〜」ってできるだけ笑うようにしています。その上で、僕の足りていないところ、そして子どもにこんなことを大事にするといいんじゃないかというアドバイスをするようにしています。
 
僕も親になって本当に子どもを育てることの大変さが身にしみます。アホアホな息子を毎日、そして一日中見守っている嫁さんは本当に大変なんだと思います。ほんと感謝感謝なんです。