今年の成果

NRTの結果が来ました。

数値は業務上話せませんが、十分に高い数値と言えます。
昔だったら、このクラスの子どもたちでこんな数値をたたき出せることはなかったと思います。
 
うちの学校でも学び合っているクラスではとても高い数値を叩き出しています。
そのデータをみたらビックリすると思います。
ただし、ルーズな学び合いをしていると数値はそれほど上がりはしません。
自分のクラスで、最近はずっとこんな話をしています。
 
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先生はこの数年間、ずっと学び合う授業をしてきました。
そして分かったことがあります。それは学び合えば「勉強ができるようになる」なんてことは「ない」ということです。学び合うことそのものに特別な力も、それをすれば魔法のように分かるなんてこともありません。
力が上がる人は単純に努力している人です。自分でもっともっと伸びたいとがんばる人しか伸びないのです。ここに魔法なんてはないのです。
 
ただし、苦しいことを苦しく学ぶことは長続きしないものです。人の心はとても弱いものです。
でも学校というのは、特別な場所です。この教室に来れば分からないことがあれば誰かが支えてくれる教室であり、「一緒にやろう!」と声をかけてくれる教室であり、うまくいかないときでも「大丈夫だよ!」と声をかけてくれる仲間がいる教室であり、がんばった人には「すごいね!」って拍手の起こる教室であり、あの人には負けないぞ!って思える教室です。
だから「学び続ける」ことができるのです。学び続けられた分だけ勉強していく力がついていきます。
 
努力してきたことはうそをつきません。ただし、努力すれば誰でも何でも1番になれるなんてこともありません。でもちゃんと自分が満足いくだけの力は身につきます。みなさんの周りをみてください。先生の言うこと、間違っていませんよね。勉強というのはそういうものです。
 
だから、ずっと学び続けられる教室であることが大事なのです。そのために必要なことはみんなが心を開いておくことなのです。
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ちなみにうちのクラスでは算数の1と2の段階の子どもは一人もいません。
学び合ったからなのではなくて、努力したからです。
私の授業はここ数年をかけて「学び合う教室」から「学び続ける教室」にシフトしてきました。本当によく育ってきているなと思う毎日です。
 
※でも「これでいい」なんてちっとも思っていないのですけどね。もっと学力を伸ばせることはできたことでしょう。そうならなかったのは自分の力の無さにすぎません。もっと学習の評価の適正化を図らなくてはならないし、教材研究も必要でした。そして自分の教師人生もあと2〜3のブレイクスルーはあると思っています。