放射線教育

以前大変お世話になった校長で現在は教育委員会に在籍されている先生が寄贈本のことで来校されました。大変子どものことが大好きで、とても熱く子どものことを語る情熱的な方です。
 
少しばかり放射線のことについて話をしました。「安心」と「安全」の違いや正しく放射線のことを知って対処することの大切さなど、さすが多くの問い合わせなどに対応されているだけあって、一つ一つの話がとても深いものでした。
その中で放射線教育のことについても触れました。
「とんたんさんさ、おれね、この郡山に住む子どもたちがね、放射線教育がもとで将来科学者になってね、双葉郡の地域でも人が住めるように研究をしたんだって言えるような子どもが育って欲しいんだよね。」と。
 
私も同じことを考えていました。放射線は「物理・化学・生物・地学」のすべてに共通する非常に高度な教材でもあります。今、この状態に置かれている子どもたちは世界のどこの子どもたちよりも意識が高いと言えます。だからこそ、今放射線教育をもとにして、新しい未来を築くことができる人間を育てることが大事なのです。
 
現在も子どもたちとこの点について「プロジェクト型学習」でこの課題に取り組んでいます。今は積極的にメディアを巻き込んで、子どもたちが自ら情報を発信していこうとしています。この取り組みを土台にして、他の学校でも放射線教育を実施し、子どもたちの学力を上げていくことが今の福島県の子どもたちに必要なことなのです。