子ども未来プロジェクトがまもなく始動します。

パナソニック財団からの助成を受けて研究グループによる「子ども未来プロジェクト」がいよいよ始まります。
http://www.pef.or.jp/01_jissen/05_jyoseikin/05_ceremony_h23.html
 

 
写真はipad2によるミラーリングのテストですが、このように教室と教室とを結び、子ども自らが他の学びを共有化していくことが目的です。
 
これまでよい授業研究というのは「学校」という枠組みの中で行われてきました。しかし、「学び合い」の研究グループのように、もはや学校という枠組みはなくなってきています。これまでは「どこの学校」でこんな授業をしているという情報しか分かりませんでしたが、何々県の誰々がどんなことをやっているかということが、ネットの発達で見えてくるようになりました。そしてtwitterfacebookでそうした人と簡単につながることができるようになりました。
 
しかし、旧体制の考え方はネットの効果的な活用を阻みます。(もちろんこれはこれで大事なのだけれども)情報の安全性と引き替えに帯域も内容も制限をすることでボトルネックが生まれ、学校の帯域が数Mしか生まれません。
 
このプロジェクトは、助成金で外部の回線を引き教室と教室とをつなぎます。全国・世界の教室と教室とを結びます。ここから何が生まれるでしょう?
 
この助成金には子ども未来会議の予算も盛り込まれています。開催は仙台市。夏休み〜2学期当初になると思います。ネットでつながり合うだけでなく直接つながり合うことの大切さも取り入れていきます。
 
ただ、ここで予算がつきてます。本来ならば東北の被災した学校を取り込みたいのですが…。このプロジェクト拡大の支援を日本財団にもお願いしていますがどうなるやら?
 
このプロジェクトはパナソニック財団の助成する多くの研究でも異色の存在です。いろいろと注目される取り組みだと思います。