1%のお馬鹿

僕のやっている実践を多くの人に分かってもらう必要を僕は考えません。分かりたい人だけ分かればいい、そう、1%の人が教師が分かればいいんです。 分からないという人に僕は分かってもらおうとは思いません。分からない人を説き伏せるとか、分からない人が…

インタラクティブカリキュラム

みゆき会スペシャルまで半月ちょっとになりました。今回の中でもどうしてもインタラクティブカリキュラムの話は欠かせないものとなることでしょう。僕ははっきり言うと方法論ありきで教育を語る人に興味はありません。もちろん、方法論そのものを否定する訳…

分かるということ

「分かる」ってやっぱり難しい。今日の算数のテストの振り返り。面積でもそうなんだけど、算数の出来ない子どもは「量的なイメージ(それは例え操作活動したとしても効果は薄い)」が薄いので、1㎡=100㎠、1㎥=100㎤としてしまう子どもが多いので…

テストで100点取るということ また

前回のエントリーを補足します。 以前、東海大の芦田さんが来校された時に、テストのことについてかなり盛り上がりました。芦田さんのおっしゃるように、僕も下手な人物主義よりも「質の良いテスト」の方がよっぽど、人物評価に適していると思っています。 …

テストで100点とることの危険

学期末の時期になりました。テストの集計がどんどん上がってきています。僕のクラス、単元テストはそれほどよい訳ではありません。そして単元テストで100点とることを求めていません。その危険性も十分に知っているからです。 テストで「平均点が100点…

遠くを見ること

僕がずっと若い頃苦しんでいたのは、この毎日が何につながるのかよく見えなかったことです。若い頃は視界が自分の周り数メートル程度ですから、遠くには何があるのか、ぼんやりとしか見えません。近視のようなものです。 最近は、これが逆転しています。遠視…

見誤る

日本の中にいると、そしてテレビの報道を見ていると、まるで日本のサッカーがとても強いように感じてしまいます。ワールドカップの決勝に残れないのは、選手の努力が足りないだとか、傲慢さが招いたとか、戦略ミスだとか。 でも、そもそもFIFAランキングで4…

教師の多忙化

中学校の教師の勤務時間が先進国で最大になっていることが報道されています。 また、肯定感が低い(日本人は成果を控えめに言うことをさておいても)ことも話題になっています。郡山市では小学校も部活動が盛んですから、授業が終わると教師はすぐに部活を始…

教師の仕事

40歳に期に僕は授業というものをできるだけ削ぎ落としていくことで、最後には教師の「在り方」がマックスファクターだということを導きました。ここにゆれがあるとどんな方法もうまくいかないというものです。一方で僕は最近「教師の役割とは何か?」とい…

教師は勤勉なんです

僕個人としては、もっと教師は世界の潮流や過去の実践などをもっと勉強し、理解していく必要があると思っています。でもだからといって外部の人が言うほど不勉強でもありません。みんな勤勉なんです。 小学校の教師なら「一人前」と言われるまで10年は最低…

学校とは?

僕の関心は、今、子ども、学級から学校へとシフトしつつあります。 もちろん、子どものことも、学級もやりたいこと、やらなければならないことがたくさんあります。でも、この部分で小さなトラブルは起こっても大きなトラブルにはならないだろうし、今のクラ…

静かな学級崩壊

静かな学級崩壊 学級崩壊というと、「特定の子どもたちが暴れだし、周りの子どもも関心を示さず、そして、学級がすっちゃかめっちゃかになってしまう」そんなイメージを持っていることでしょう。 もうひとつ、「静かな学級崩壊」というものがあります。「男…

みんなが天才じゃなくてもいいんじゃない?

今日は理科の授業研究会で私の授業・クラスが公開となりました。特に特別な授業をすることも、特別な準備もなく、日常的なことを日常的に行いました。 ただ、こうした日常を繰り返してきた2ヶ月間の集積を僕自身が観てみた方ので、授業をすることに立候補し…

みゆき会 スペシャルデー 定員に達しました。

みゆき会 スペシャルデー 申し込み開始から2週間で定員に達しました、 申し込みありがとうございました。 2ヶ月後、郡山でお会いしましょう! 楽しみにしています。

 アカデミーキャンプin猪苗代

アカデミーキャンプには前任校のこどもたちがたくさんお世話になりました。今年もこんな取り組みが行われるようです。期日が迫っていますがいかがでしょうか? 福島県内で小4〜高校生までのお子さんがいらっしゃる方にご紹介下さい。@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@…

最も恐れなくてはいけないこと

僕は学校が荒れるよりももっと怖い状態があります。それは「無味無臭」です。多くの学校が特色のある教育を推進しようという声とは裏腹にどんどん学校そのものが無味無臭になっているような気がします。 それはファストフードの食事のようなもので、多くの人…

「みゆき会 スペシャルデー」開催します

みゆき会がいよいよ始動開始します。 その第1弾として「みゆき会 スペシャルデー」を開催します。 高橋尚幸 古田直之 坂内智之 この3人のが織りなす 現在の取り組みを紹介するとともにさらに参加されるみなさんと とことん話し合っていく1日にしていきま…

嫉妬するということ

「女は幸せに嫉妬し、男は成功に嫉妬する」柴門ふみの「なぜ、バカボンのママは美人なのか」の一説です。 「なるほどね」と思う言葉です。実のところ、僕も人の成功や実践に嫉妬しなくても平気になったのはここ数年程度のことです。同じ土俵に立つのであれば…

点から面へ

ほとんどの教師は善良で子どもを大事に考えています。 ただ、教育も他の職業(それがサービス業でも生産業でも)と同様に、 より踏み込んことでいくことでしか、子どもの成長を促進させる術はありません。 しかし、強く光り輝くことで、普段は十分に明るいの…

紙一枚の成長

多くの教師がFacebookやブログに限らず、様々な実践の情報を受け止めて、「まだまだ自分は力が足りないな」とか「なんてすごいんだろ!(自分とは違って)」って思っているかもしれませんね。でも、みんなそんなにうまくばかり行っているはずがありません。…

「子どもらしさ」なんていらない

これは私が年を経るごとに強く感じるようになってくるのですが、学校の子どもがどんどん子どもっぽくなってきています。 なぜだろう? 家庭の問題かしら? 社会の問題かしら? それとも学校の問題? その原因を考えていくうちに、その大きな原因は実は学校に…

「出来ない」なんてどうでもいい

新学期が始まりました。 新しい学校、そして新しい子どもとの出会いがやってきました。この時期、多くの子どもは、期待に胸を膨らませる一方、友達との関係や勉強がうまくできるかどうかの不安を抱えてもいます。私はこの時期に子どもたちにこんな話をします…

この7年間で学んだこと

本校では7年間勤務し、4月からは新しい学校に赴任することになりました。 さて、この7年間は自分の教師人生にとって最も大きな転換期だったのではないかと考えています。この7年間を振り返ります。 まず、最初の3年間は『学び合い』を校内に広げ、『学…

テストとは何か

僕はこれまでかなりNRTの数値にこだわってきました。 というのも僕の授業は型破りなので、どんなに子どもの姿が良くても、数値として表さないと保護者にも周りの教師にも理解されないからです。もちろん、テストでよい成績を叩き出すというのは子どもにとっ…

学校の商業化がもたらしたもの

少なくとも僕が教師になってからどんどん学校は商業化してきました。 その顧客は子どもなのではなく保護者となっています。 ですから全ては保護者の満足を基準に学校の運営がなされます。 これは一見、正しいことのように思えるかもしれません。 しかし、こ…

教育の責任

福島第一原発事故の責任はどこにあるのか? それを誘致した人も、それを受け入れた人も、それを建設した人も、その設計をした人も、その責任は曖昧なまま、結局は誰の責任にもならないような仕組みになっています。東京電力は賠償金を支払うという形での「責…

任せるということ また

なぜ「学校」とは子どもに任せないのででしょう。 理由は簡単です。 「面倒だから」です。 この面倒にはいろんな側面があります。 教師のコントロールできるところから外れてしまう。 任せると時間がかかる。 任せると子どもたちがもめ事を起こす。 などなど…

任せるということ

僕が学びの共同体で授業実践していた時、 「教科によって学び合いが成立しにくい」 「研究校でもうまく実践できている先生は少ない」 この2つの壁について、うまく説明せきませんでした。僕も研究校で4年目を迎えるくらいには、理科の授業なら誰に見せても…

人が人らしくあるということ

子どもは考えもしないような愚かなことをしでかします。そのことは昔、子どもであった大人そして教師はみな知っているはずです。 もちろん、大人はそうした子どもの愚かな行動を叱る役割を担っています。でも叱るだけでは、決してうまくいかないことも知って…

教師の自立

教師の自立とは何か? 逆に考えてみます。今の教師は教師として自立していると言えるでしょうか? 多くの教師は「任されない」「やりたいことがやれない」「どうでもいい仕事が多い」「授業を学ぶ機会が与えられない」「部活動で忙しい」など、多くの問題を…